浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

執行猶予期間終了 ※男子注意や尾籠な話含む

本日は慶應婦人科の再診でした

 先日入院した際、摘出した子宮を術中病理検査よりもかなり念入りに調べて、子宮内で発見された腺癌について詳細な検査をする、その検査結果が分かる日でした。

 一応事前に聞かされていた話としては、異型増殖症だと思って摘出したらその子宮から腺癌が発見された、術中病理からは「筋肉への浸潤あり(つまり卵巣、及びリンパ節の摘出も必要)」という風に上がってきて、執刀医が直接病理に出向いて顕微鏡で確認した結果、浸潤といっても1mm程度の物で、厳密に筋肉へ癌細胞が浸潤しているかどうかは五分五分である、というその場の判断で、取ってしまえばひょっとして術後病理で実は取る必要がなかった、となる可能性がないではないリンパ節は切除せずに温存した、という所まででした。

 で、この詳細な病理検査の結果、やはり腺癌の浸潤が筋肉へと及んでいた場合にはリンパ節の切除が必要である、と言うことも言われておりましたので、一応母とも相談して、出来るだけリンパ節の切除はしたくないので、慶應ガイドラインに沿って切除が必要という宣告を受けた場合には、セカンドオピニオンを取る旨お伝えして、温存療法に積極的な所を探すしかないかな、どうしても確率的に危険度が高いなら兎も角、そうでないのであれば、日常生活にかかってくる負担やリスクが大きいので、リンパ節の切除については慎重にお返事しようね、と言う所で意思確認をしてありました。

 

毎度我が主治医の診察は混んでおります

 まぁ態々この先生の診察を受けたくてご指名で来る方もいらっしゃる位ですし、一人一人の患者さんに対してとても丁寧な方なので、そもそも30分の間に5人も6人も予約を突っ込む方がどうかしてると思うんですけど、絶対的な人数が多すぎるので(慶應はお産の方もやってますし)基本婦人科はもの凄く待たされるのが前提です。

 なにせのっけから予約時間通りに伺って三時間以上待たされた経験があるので、最早我々母娘も診察室の前に、何番の診察室が診察番号何番の人まで進んでいるというのを表示するモニタを見て、主治医の先生の所に備考で「遅れています」と出ているのが「まぁ○○先生だしな」と当たり前位に思うようになってしまっております。今日は一時間待ち程度で呼ばれたので、早い方だなと思っていた位ですから、普段をお察し下さいという感じですね。

 まぁでも待たされてもやっぱり、手術の腕は最高にいいと思いますし(術後の傷の治り、痛みが消えていく速度からして素人にでもこの人上手いって断然判ります)、穏やかで丁寧な、そして不安なことや聞きたいことにはきちんと付き合って下さる先生なので、運良くこの先生に当たれて本当にラッキーだったなっていつも思います。

 

子宮もないのに不正出血って何?!

 実は一昨日くらいからなんですけど、不正出血が出始めまして。通常の不正出血っていうと変な言い方ですけど、まぁ普通不正出血というのは子宮から出血するもんです。でも私は先日その子宮自体を全部摘出してしまっている訳ですから、出血元がない訳ですよね。

 手術直後だったら、縫い合わせた所からとか縫い合わせた隙間からとかの出血がありましたからそれは判るんですけど、術後一ヶ月も経ってからって一体なに?!と吃驚しまして。しかももの凄く粘度が高くて、ありがちな不正出血ともちょっと様子が違いました。

 で、それをお話ししたら、何事もない体で「大体術後一ヶ月位ですから、縫い合わせた糸が溶けてきていてそういう状態になってます」と明快にお答えを頂いて、あぁあ!と納得いたしました。そういえば溶けちゃう糸だって聞いてたな、と。この状態は一、二ヶ月続く可能性があるから、そのつもりでね、と言われて、子宮&卵巣摘出=実質閉経なので、月の物の為に使う物品なんかもう友達とかにあげちゃえとか思っていた上に、丁度ショーツライナーが今日病院に行く時に使用した物で最後だったので、慌てて一、二ヶ月続いても大丈夫な量だけ補充しました。でもそれ以外の物品は間違いなく女友達達の所に送りつけられると思います(^^;;

 

まず一番に「その後どうですか?」と尋ねられたので

 お通じが全く元に戻らない事を相談しました。私は元々牛乳100mlも飲めば速攻でお腹がぎゅるぎゅる言っちゃう位胃腸がひ弱なので、下剤との相性は最悪です。量や加減を間違うと、お通じを催すを通り越してただの下痢になってしまうので、そうこうしていると三日位出ないというのが当たり前になってしまって、日が経てば経つ程硬く、排出されづらくなってしまう為、そうなったらグリセリン機械的に排出、というのを結局ずっと繰り返していたのですが、それを報告した所先生は、腸を刺激して排出を促すよりも、便自体を柔らかくするお薬の方が貴方には向いていると思うのでそれを一ヶ月分お出ししておきますね、と処方を書いて下さいました。

 ちなみにそのお薬は毎食後一錠一日三回なんですが、慶應から家に帰ってちょっと遅めのお昼ご飯を食べて、出されたその薬も含めて昼食後の薬を飲んで、その後疲れて爆睡して起きたら、普通にお通じが来ました。

 下剤的な物は慶應から出されていた訳ではなく、私と違ってもの凄く便秘の酷い母から、漢方で余り激烈な効き方をしない薬を貰い、量や摂取の仕方を加減して使用していたのですが殆ど何の効果もなかった所でしたので、やっぱり素人が無駄に考えるより専門家に相談するのが一番だなと思った次第でゴザイマス。

 

股関節痛に関しては

 後は他に何か気になることはありますか?と尋ねられたので、離床してから兎に角歩けと言われて、退院してからもちゃんと歩いていて、ピーク時は大体13000歩前後歩いていたのだけれど、続けているうちに股関節がどうにも痛くなり、近所の整形外科にかかった所、レントゲン的には何ともない、単なる使いすぎの疲労と言われたのだけれど、歩くこと以外になにかよい方法はありませんかとお尋ねしたら、はいやっぱり来ました、「水の中で歩くのは良いですよ」。や、それは判ってます、重々承知してます、泳ぐのも水の中にいるのも大好きです、でもまず初期投資とランニングコストがかかるのが前提だし、おまけに毎日毎日気が進まない日も、ムダ毛のお手入れをバッチリして、水着からキャップから普通の洗濯物と分けて洗濯して、なんていうことがアタシに続けられる道理がないんですぅ~><と訴えていたら、付き添いの母に「そんな話今してもしょうがないでしょ」と止められました、私にとっては真剣かつ深刻な問題であるというのに…しょんぼりっく。

 結局母に止められたのを潮に話が別の件に逸れてしまったので先生からはそれ以上のアドバイスは受けられず、しょうがないので、今やってるWiiFitUとかもとりあえず一次中止して、完全に今残ってる痛みがなくなるまでは必要最低限以外負荷をかけないようにして、後は靴をちゃんとウォーキングやランニングに適した物に変えて、歩く距離を少なくして歩く、という風にしていく他はないかなと思います。

 私が気に入って固定ルートに決めた公園が、そこまで行くのが遠いというのが難なので、幾ら午前中とはいえこれから益々暑くなる中、アスファルトの照り返しの上だけを歩くのは足にも肌にもどう考えても良くなさそうなので、緑陰でそこまで暑くないようなあるていど広さのある公園を手近で探さないといけません。一番家から近い所にそこそこの大きさの公園があるにはあるんですが、そこ、公園内に小学校の敷地が含まれていて、普通に一般人が入って歩ける広さって以外と少ないんですよね。対して面白味のある公園でもないですし、一番大外の足場の悪くない所(詰まり舗装されている所ですね)を廻れば一周役1000歩弱なのは判ってるんですけど、同じ所ぐるぐる廻るのは作業感がしてすぐ嫌気がさしてしまうので、ウォーキング復活して最初のうちはそこでもいいかもですけど、もう少し歩けるかなってなった時のチョイスが難しい所です。もうそうなっちゃったら寧ろFitUオンリーで良いかなぁ。

 

「体癌の疑い?」からここまで

 話が色々ややこしくなったり、癌じゃないと思ってたらやっぱり癌かもとか不安が強くなるようなことがあったりで、私自身の情緒も安定していたとはとても言い難いですし、手術の為に絶対に節制が必要ではあったのでなんとかギリギリ薬で堪えていましたが、過食衝動はやっぱり通奏低音のようにずっと有り続けましたし、手術が終わってしまってからは気が緩んで、手術前までは完璧に堪えていられた物が決壊し、もう手術も終わったしちょっと位なら…的に自分に甘くなって、つい甘い物を食べちゃったりもしましたけれども、今日の診察前採血では血糖こそ朝ご飯食べてから行ったので85でしたけど(食後にしてはマシな数字です)、HbA1cは最後に測った時の6.0(標準範囲よりすこーしだけ高め)から、今日の測定結果は5.1でついに標準範囲内に収まる数値が出ました。

 まぁ次回の再診が一ヶ月後ですので、その間自分に甘甘な私がずっと甘い物を堪えていたリバウンドでまた数字悪くしちゃうという可能性は大いに否定できませんが、HbA1cは当日までの三ヶ月間位の平均値を出してくるような数字、という事を考えると、間に過食発作で大量に甘い物を消費した分を含んだ状態でこの数字なら、まぁ良い方なのかなと思います。だからって何もかも解禁って訳には絶対に行かないので、手術前ほど薬(安定剤)まで使って無理矢理衝動を抑えつけてまで節制する必要はないでしょうけれども、今度はその過食に関して、現在慶応の先生とご相談を勧めている最中ですので、晴れて腺癌の方はもう大丈夫、術後の経過も何も問題なし、と今日お墨付きを頂きましたから、今度はそちらの方をどうにかすることをちゃんと考えていかないといけませんね。

 後は何と言っても、この躰のことが落ち着くまでは考えてもなにができるでなし、ただのムダだから、括弧に括って横に置いておいて今は一切考えまい、としていた、私の一番の大きな不安である、自分自身のセカンドキャリアについて、もう括弧に括って横に置いておく必要もありませんから、ちゃんと向き合って考えていかないとなと思います。

 

今日病院から帰ってきてポストをみたら

 友人Mから、私の大好きな松本孝弘のポストカードで暑中見舞いが届いておりました。ほっとした気持ちを更に弾ませてくれる嬉しいお便りで、勿論速攻でお礼といの一番に結果報告のメールを書きました。

 ホントに、この騒ぎが勃発してからというもの、皆さん凄く温かく見守って下さったり気を遣って下さったりで、どうかすると「もういいんじゃん?これで死んだって。どうせ何の役に立つ訳でもないんだから」とかいう風に出て来てしまいがちな己のペシミスティックな部分を、どれだけ前向きなベクトルに変えていただいたか判りません。こんなに心配して下さる人がいるのに、当人が投げやりになってる場合じゃないだろ、と。

 これから向き合っていかねばならないセカンドキャリアに関しても、出来るだけフラットな心で考えられるよう、出来れば私を気にかけて下さる方々を心配させない方向で、取り組みあって行けたらなと思います。

 

さぁ、これで心おきなく歌える!!

 そして、リンパ節の切除の必要なし=入院も手術も当分はない=ANTON STUDIOに復帰できる!!ANTON STUDIOは楽器が出来ない為一人で弾き語りLiveのブッキングとかが出来ない私に、マスターがご厚意で態々時間を割いてギターを合わせて下さって歌わせて頂ける唯一の場所で、私にとっての心のホームです。

 まだ挿管の影響でベルカントの方の声は掻爬の手術以来少しおかしくなったままなんですが、それも先生曰く少しずつだけど良くなってきているそうなので、当初「これが二度と戻らなくなったらどうしよう」と本当に不安で不安でどうしようもなくなってしまったりもしましたが、少しずつでも良くなっているなら焦っても何も良いことはないので、先生に大丈夫よ戻ってきてるから、と励まされて大分気持ちも落ち着きました。

 やっぱり歌っていないと私は駄目なので、セカンドキャリアを考える邪魔にならない程度に、歌える場所に戻れたらいいなぁとは思います。ホントはバンドがやりたいんですけど(私ドラムの人に寄っかかってというか支えて貰って歌うのが何より好きなんです)、それは少なくともライブがやれる体型に戻ってから考えます(笑)

 

 いずれにしても心配して下さった皆様に、良い結果が報告できて本当にホッとしました。ご心配下さった皆様、ホントにありがとうございました。

 さて、そして明日も慶應です(笑)。今度は神経内科(片頭痛の方)ですが、まぁ待たされるのも診察も、婦人科の1/10位で終わるでしょうね(笑)