浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

晴天→豪雨→少し晴れ間

リンパの除去をしなくてよいとのことで

 やったー!ばんざーい!!と喜んでいたのも束の間。禍福はあざなえる縄のごとしでございます。や、勝手に自分であざなっちゃったっていうだけの話なのですが。

 身近な人はご存じの通り、私は去年の7月一杯で、余りにも頭痛の頻度が上がりすぎ、薬も碌に効かなくなってしまい、しょっちゅう休んでは現場に迷惑をかけるのも心苦しく、仕事を辞めております。以来慶應神経内科に復帰通院し、頭痛の相談をして、一度発症した鬱が寛解とは一度も言われていない為心療内科にも通い、挙げ句の果てに今回の腺癌発覚子宮卵巣全摘というオオゴトで、とてもじゃないけれど働く事を考えるという状態にありませんでした。

 かつて親友と言っていた人に、まだ子宮のどうのこうのが発覚したかしないか位の時期に、もう九時から五時で月曜から金曜のフルタイムで働こうと思うのをやめな、というアドバイスを貰いました。これから先、躰だって若いから出来ていた無茶が出来なくなる訳だし、正直貴方のその状態で満員電車に毎日乗って、TVの音声すら煩わしいと言っている貴方が、ランチタイムの女子のあけすけな会話がストレスにならない訳ないでしょう、と言われて、あぁ確かにその通りだなぁ、とは思いました。

 では、自分になにができるだろうって考えた時に、私に出来ることって本当に何にもないんですよね。一番好きなことは絶対に仕事にすまい、という、これは学生時代からの信念なので、歌とカメラだけは職業にしようと思ったことがありません。

 だから、二番目に好きなことを仕事にしよう、と思ってずっとやってきたのがPC周りのことなんですよね。ただ、超絶文系頭なので、プログラム書くって言ってもほんのちょこっとだけPHPが出来る程度ですし、HTMLもメインで書いてたのは規格が変わる前でしたから、今のCSS主体のWEBにはとても付いていけません。業界全体の流れが速いので常に何かに追われるように新しいことを仕入れていなければ行けません。オマケにIT系って、クライアントの要望に比して納期がキツイという特徴があり、一度それで鬱を酷くしている過去があるので、同じことを繰り返すのも愚の骨頂です。

 そう考えると、ホントに私に出来る事って何にもないんですよ。資格至上主義の母親はとりあえず何か資格を取れ資格を取れと言いますが、今時食いっぱぐれない資格なんて看護師か介護系しかなくて、鬱を煩ってからという物もの凄く打たれ弱くなっている今の私に、先行きに何の希望もない介護の現場がはたして耐えられるのかとか、そういう事を、「リンパ取らなくていい→もう入院も手術もない→じゃあ普通に生活しなきゃ」と思った瞬間に、もの凄い勢いでどーーーーーーっと考えてしまったのだと思います。

 自分は職人系の仕事が大好きだけど、後継者不足の伝統工芸とかないかな、とか意味不明なことまで考えましたから。

 

ここ数日の私の目はかなりレヴィってたと思います

 もしくはインスマウスでもいいですけど、要は死んだ魚の目な感じですね。お財布を掴んで夜の夜中に部屋着同然の格好でコンビニに走る、という典型的な過食発作を数回起こしました。それも、今まで起こしたどれよりも酷い、下剤や利尿剤があったら間違いなく使っていたでしょうし、歌っていう歯止めがなかったら確実に嘔吐してたと思います。食べた量もその時の精神状態も尋常ではありませんでした。部屋に鴨居や丁度良いドアノブがなくてラッキーでした。下手したら娘達を置いて吊ってたかも知れません。

 誰もがみな、焦らなくていい、ゆっくり元気になったらいいと言って下さいます。黙ってお金を出してくれている義父も、祖母のことも有りながら私のことも気にかけなければ行けない、とてつもない心労に晒されているであろう母も、誰も私に何も要求なんかしていません。「働かざる者食うべからず」の母の背中をみて育った、というとまた母に「私のせいにするの?!」ってキレられそうですけど、実際そうやって育てて貰ってきてる分、やっぱり私には今の自分に対する罪悪感を捨てることが出来ないのです。

 更にもっと実際的で自分勝手なことを言うなら、私は基本衝動買いの多い浪費家です。ですので自分で自由に裁量できる金銭が全くない今のような状態は、いってしまえばそれだけでストレスフルです。ですから、せめてパート位してお小遣い稼がないと碌にゲームも買えやしない、というような事情もあります。

 躰を治すのが最優先とか言ってる時に己の遊興費の心配してる辺りどれだけ身勝手だよと、ほとほと自分に愛想が尽きますが、それもやっぱり焦りを生む一つの要因であるには違いありません。

 後、もう一つ私の目がインスマウスがちだったのは、股関節痛が起きてしまい、それまで生活にとっても良いリズムを作ってくれていた朝のお散歩が全く出来なくなってしまったこともあると思います。

 起きられるなら5時でも6時でもさっさと起きて、暑くならないうちに12000歩とか歩いて、帰ってきたら着てた物全部洗濯して干し終わる頃には大体お昼の時間、お昼ご飯食べたら良い感じに疲れて眠くなるのでちょっとお昼寝、起きたら時間まで適当に家のことなどやりつつ晩ご飯、そして余り夜更かしせずにさっさと寝てしまう、というのがここの所の私の生活サイクルだったのですが、それがごっそり今できなくなっているので、この件についてはもう一度整形外科に相談に行ってみるつもりでいます。

 

ベルカントのレッスン<心療内科

 私にしてこれは普段なら有り得ないことなのですし、実際週明けから何度も予約を変更して貰おうと電話をしていたのですけれども、ここ数日のこの己のインスマウスっぷりからして、今とても雅子先生とお会いできる有様ではないし、主治医の先生に今の状態を話してご相談した方が絶対にいい、ということで、朝一で雅子先生にはお休み&お詫びのメールを書き、いつもの心療内科に行ってきました。

 いつもと同様「どうでしたか~?」とほわんと尋ねられて、「色々と最悪でした」とまずはご報告。リンパの切除はしなくて良かったので、それはすっごく良かったことなのだけど(先生も喜んで下さいました)、さぁ躰がもう大丈夫!ってなった瞬間に、とりあえず躰の事が落ち着くまでは考えてもしょうがないから括弧に括って横に置いておこうと思っていたことが、どかーーーんと自分にぶち当たってきて、もうどうしていいやら判らず今までになく酷い過食発作を起こしてしまい、こんなんじゃ、折角良くなった数字も悪くなるだけだし、体重だって増えちゃうし、今までしてきた我慢や苦労が全部水の泡だって判ってるのにどうしようもないと、殆ど半べそで訴えました。

 普段から穏やかな方ですし、余計なことを患者に言う先生ではありません。薬のチョイスはとても上手ですけれど、余り内面に踏み込んでそこら辺をぐちゃぐちゃいじくり回すタイプではないのが私との相性の良い所以ですが、その先生にして「僕は余り患者さんに強い言葉はいわない方だけれど、ひさきさん、今それを考えるのは絶対に駄目」ともの凄い目力で言われました。「今はまだ病み上がりなんだよ、リンパ取らなくてよくて良かった良かった、さあじゃあこれから体力も元に戻してっていう時期なんだよ、躰あってのことなんだから仕事とかセカンドキャリアとか早すぎる」「大事なことだから何度でも言うけど、絶対駄目だからね」ともの凄く念を押されました。あんな先生初めて見ました。

 

まだ気持ちは不安定ですが

 がっつり先生に絞られたことで、幾分落ち着いたかのように思えます。先生は「何も考えないって言うことも、自分の為に考えて出した結論の一つなんだよ」とも仰って下さいました。アタシが何も考えず、ぼーーーーっと宝塚観てたりゲームしてたりタブレットでネットしてたり、そういうことも「今私が出来ること」のうちに入れて良いのだと何となくまだ尻の座りは悪いですが、先生がそう仰るんですからきっとそうなんだ、と思うことにします。

 誰も急かしていないし、誰も私を責めていないのに、ただ私一人だけが私を赦していないだけなんですね。そこを敢えて踏み倒して、今はただひたすら頭をからっぽにして馬鹿みたいに2chまとめサイトとか見てます。今現在地球上で行われているウクライナだのガザだの日中韓の関係悪化だの北朝鮮のミサイルだの、そういう事を考えることに今の私はとても適しているとは言い難いので、下衆いネットの他人事でも見ている方がまだましだな、と。

 財布を持って飛び出しそうになったら「冷凍庫に買い置きあるでしょ」と自分に言い聞かせ、それもちょっとずつ消費することでどうにか心を落ち着けていく方向で行こうと思います。

 

 なんだか、リンパ取らないでOKでよかった!からの急転直下が余りにも酷すぎて、今やっと心療内科の主治医の先生の言葉で、少し晴れ間が見えたような気がしています。8/12には慶應の精神科の先生の診察もありますし、そこまでなんとか凌ぎきりたいと思います。

 折角内科の主治医には、随分数字良くなったから薬半分にしようねって言われたばっかりだったんですけど、この過食っぷりじゃとてもじゃないけど半分になんかしたら酷い数字になる、というので自己判断で今まで通りに薬は飲んでます。

 

 それにしても本当に、落ちた時の自分の落ちっぷりが酷すぎて、自分で自分が信用ならないんですが、またそういう事を言っていると尾っぽを加えた蛇だかメビウスの輪だかになってしまうので、そういうことは考えずにぼーっと寝っ転がってタブレットを見ているか、WiiFitUでもやってることにします。