浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

頭痛薬色々

ロキソニン」大人気ですね

 今日も今日とて頭痛で寝込んでいた私は、今日もブログはお休みさせて貰おうかなと思っていたのですけれど、ふとアクセス解析を見てみたら意外なことに、「ロキソニン」で検索して見にいらしている方が結構おられました。見て下さっているのは精々内輪プラスアルファくらいに思っていたので、意外な検索ヒットにちょっと驚きました。

 「ロキソニン」で検索する理由って何だろう、と想像した時に、比較的最近市販されるようになった薬、ということなのかなと思いました。頭痛で困っている方で、態々その為にだけお医者様にかかっている方って確かに案外少ないので、市販薬としてロキソニンの需要は高いのかなとも思います。普通の市販薬に比べれば、効き目に比して胃に優しいですしね。

 そういう需要があるなら、とりあえず自分が使ったことのある頭痛薬についてでもちょっと書いてみようかと思った次第です。

 

市販薬の中でなら

 病院で出される物と全く同じですから、ロキソニンの効き目は確かです。但し、片頭痛には余り効果がありません。ロキソニンが効く頭痛は即ち、拍動性の片頭痛である可能性は低い、ということになります。ただ、効いたり効かなかったりは気圧などにも左右されるので、必ずしも違うとも言い切れません。

 胃には全く優しくないですが、アレルギーがなくてピリン系のお薬が飲める方は、サリドンのピリンの方も比較的強めの効果があります。

 それ以外の市販薬が効いたことは、残念ながら私はありません。これは余り大きな声で言えた話ではありませんし、体に悪いので絶対にお勧めはしませんが、以前は海外のピリン系の強い頭痛薬を使っていたこともあります。日本人と海外の方では体格がそもそも違うので、所謂「用量」が向こうの人向けなので日本人が使うと効果が強く出るのです。

 こういう積み重ねもあって、私の頭痛は更に悪化している所も否めないので、安易な「強い対処療法」は本当にお勧めしません。お医者様にボルタレンの50ml出されたこともありますから、お医者様とて安心とはいいきれない辺りが切ない話ですが、専門家のお世話になれない環境下の方もおいででしょうから、「病院で出されるのと同じ効果のある」と謳われている薬に興味が集まるのも無理からぬ話なんでしょうね。

 

トリプタン系のお薬

 日本ではまだ認可されて10年経つか経たないか位ですが、片頭痛持ちに取っては救いの神とも言える鎮痛剤として、トリプタン系のお薬があります。これはお医者様の処方なしには手に入らない薬ですし、片頭痛以外の頭痛に使用すると悪化の可能性もあります。劇薬指定で月に決まった数までしか保険では出してはいけないことになっていますし、心臓にも負担があるのでそういった疾患をお持ちの方には恐らく出ない薬だと思います。

 ただ、それまでの片頭痛の薬と違う所は、痛みが出てから飲んでも効く、という点です。逆に予防的に飲むことは禁じられていますし、意味がありません。早めに飲むに越したことはありませんが極期に近い状態で飲んでもアル程度ちゃんと効いてくれます。

 普通の錠剤、口の中で溶けるタイプの錠剤、点鼻薬、皮下注射と様々ありますが、点鼻薬と皮下注射に関しては、効きは早いですが、一回の摂取可能量が少ないので、それで効ききらない強い痛みが出るタイプの片頭痛の方には余りお薦め出来ないと思います(私は駄目でした)。それ以外の錠剤タイプの物は、幾つか種類がありますけれど、副作用の方が辛いなどの理由から四種類くらい試してみて、私は今の薬に落ち着いているので、正直相性としかその辺りは言えないかなと思います。

 

薬害

 何十年頭痛に苦しめられてきている私ですが、トリプタン系のお薬が認可されてからはまだマシになったと言えると思います。但し、その為に片頭痛だったものが薬害性に移行したという弊害も産みました。トリプタン系製剤の年来の過剰摂取による悪化、というのが今の状態です。

 ですので、常に専門家にアドバイスを貰いながら状態と相談しつつ薬をコントロールする、というのが本来は理想的なのでしょうが、そんなことの出来る環境にある人はごく限られてしまいます。

 誤解を招くと行けないので強調しておきますが、通常の鎮痛剤の飲み過ぎ程度では薬害性頭痛にはなりません。あくまでもトリプタン製剤の過剰摂取(によるセロトニンの云々というのが正確な所らしいですが理系ではない私が説明できるのはこれが精一杯です)が原因です。

 だからといって使いすぎて良い物ではありませんが、お医者様にかかる時間のない方でロキソニンを頼る方がおいででしたら、普通の頭痛薬と別に使い方としては取り立てて変わらないと申しあげておきます。効き目にしても、効き方のキレは良いですがもの凄く効く訳でもないです。但し同じだけの効果がある他の鎮痛剤より遙かに胃に優しいのは確かです。

 

片頭痛とそうでない頭痛の見極め

 これは両方持ちの私も毎日困っている問題で、何故なら緊張型頭痛と片頭痛の禁忌が真逆だからなのですけれど、ある程度の指針は勿論あります。

 片頭痛はこめかみや眼精疲労に似た眉の奥、耳の真上など、前頭部に痛みが集中します。逆に緊張型頭痛は後頭部の方に痛みが出ます。後は一番簡単なのは少し心臓がどきどきする位動いてみることです。動いて悪化したら片頭痛、そうでなければ緊張型です。片頭痛の痛みは言葉で表すと「ずっきんずっきん」で、これが心臓のどっくんどっっくんの「ど」と同時に「ず」が来る感じです。拍動性、とお医者様は仰いますが、ドキドキいうのと一緒にズキズキいったら大体それは片頭痛と思って良いかと思います。

 あと、首、肩を温めて悪化したら片頭痛、軽減したら緊張型です。肩こりが酷い方がなりやすいのが緊張型頭痛ですので、そういう場合は肩や首をほぐして温めてあげればよいですが、同じことをしたら片頭痛は間違いなく悪化します。

 私は過剰に光に反応するタイプではありませんが、光に反応して出てしまう片頭痛の方もおられるようです。頭痛の前兆として目の前がちかちかするような感じがしたりする、というお話も伺ったことがあります。

 いずれにせよ、片頭痛は緊張型頭痛と違って面倒が多いので、「これはきっと片頭痛なんだろうな」と思ったらお医者様に相談するのが良いと思います。但し、普通の頭痛と違うというのをアピールしないと片頭痛診断は出ませんので、鼓動と一緒に痛みがする、動くと悪化する、光や音が鬱陶しく感じる、などの特徴的なものを上げるのが良いかと思います。逆に、その辺りをあげて片頭痛診断してくれないお医者様は片頭痛の知識のない方と思って良いかと思います。

 

 単なる苦労話になってしまいましたけれど、頭痛で苦労されている方の少しでもお役に立てばいいなと思って書いてみました。