浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

加熱系林檎デザートブーム

食べ物パラノのお話は以前にしましたが

 ハマったら三食それでも構わないというような食に関するマイブームというか変な固執を、私は自ら「食べ物パラノ」と命名しておりまして、只今のブームは加熱系林檎デザートです。

 親友のお母様がタルトタタン作りにハマって、一体何回焼いているかわからない、という話を聞いたのが恐らくは端緒かと思います。私にとってタルトタタンと焼き林檎は至高の林檎デザートなので、単純に、お母様がそんなにちょいちょい焼いて下さるなんてなんと羨ましい話だ、と思った所からのスタートなのですが、丁度折良くか悪しくか、大好きな娘役さんが出るというので偶々みた番組で、林檎のコンフィチュール(ジャム的なもの)のレシピを紹介していたんですね。あ~、コンフィチュールより私はプリザーブ(ある程度しっかり物の形が残っている蜜煮の様な何か)の方がいいなぁと思った瞬間に、ばちこん、といつものスイッチが入ってしまったようです。

 今日も今日とてコトコト林檎を四個ほど煮込んでタッパー二つ分に縮めました。このパラノが開始されてから消費された林檎は3kg+10kg、プラス10kgがあと四つ程でなくなりますね。あ、次の10kgはもう頼んであるんで大丈夫です。(?!)

 

自分専用究極のレシピ

 以前に三食もんじゃ焼き一ヶ月以上の食べ物パラノに陥った際、拘りに拘ったのは生地に混ぜるウスターソースの割合でした。今でもすぐに出せる所にそのレシピがあるので引っ張り出してきましたが、一人分ですと

だし汁 220cc程度
薄力粉 20g
ウスターソース 大さじ軽めに二杯
 ※長芋をまぜるのもあり、その場合大さじ軽く一杯

だそうです。残念ながらあのブームで大分満足してしまったので、この究極のレシピが生かされたことは人を呼んで振る舞った時一回きりですが。

 今回の林檎のプリザーブは林檎一個ずつの大きさが違うので(流石にそこまではグラムで量ったりしてません)、ぴったり決まった量でのレシピは多分完成しないでしょうが、今の所グラニュー糖ではなく粗三温糖を使用、照りを出すのに少し蜂蜜も使用、芯を抜いて八つ切りにしたものを更に半分にして鍋に投入、一層入れる毎に砂糖とレモン汁を少し振りかけて、というのを繰り返して後はひたすら弱火でコトコト煮る、という感じに落ち着いています。シナモンとラム酒もしくはブランデーを、火にかける前にちょっと振りかけると仕上がりが大人っぽい感じになるので、最近はそうしてます。水っぽさはこれまた林檎自体によっても違うので、火加減と蓋をするしないはその時その時で調整してますね。

 これを最初の時点でもっと細かく刻んでもっと弱火でコトコトやり続けるとコンフィチュールになりますが、ジャムが欲しい訳ではなくてあくまで欲しているのは「加熱系林檎デザート」のため、ひたすらプリザーブに終始しています。ノンフライヤーがあるので焼き林檎にもチャレンジしましたが、プリザーブの方が味の調整が色々ときく上に、出来上がりの味が優しい感じなので、焼き林檎は他人様に作っていただく物だという結論に早々に達て、専らプリザーブに専念しております。

 

事の起こりは多分リバウンド

 食べ物の摂取の仕方が若干おかしくないか?という自覚が出たのは高校三年位だったと記憶していますが、それが更に推し進めた感じに、何かにこんな風に拘って三食それでもOKなんていうことになったのは、多分大学を卒業してからのことだと思います。

 私は去年までずっと実家住まいでしたので、なんだかんだと学生の頃まではまだある程度食事は母に管理されていた部分が大きかったです。私の母はもの凄くきっちりした人で、食育的なことにも意識の高い人でしたので、ジャンクフードだの添加物だのは表立っても水面下でも相当制限されていました。社会人になって、両親の方がやれイギリスだのオーストラリアだの大阪だのと生活の拠点を何年も移していて、私自身は実家に一人暮らしの気まま生活、ということになって、ですからその「正しい食生活」のリバウンドとしてこのパラノがーっと発露したのだったと思います。

 忘れもしない一番最初はキャンベルのスープでしたね。キャンベルのスープであればどの種類でも可だったのですが、それを主食に三ヶ月以上を生活した覚えがあります。そのうち一週間~10日程度その当時イングランド在住だった両親の所に遊びにも行きましたが、幸い向こうにもキャンベルのスープはありましたので、流石に三食というわけには行きませんでしたが、海外でもキャンベル生活を全うした辺り、何が偉い訳でもありませんが無駄に自分もよくやるなと思いました。

 都度都度自分で作る物とは全く限らず、東ハトの抹茶のクッキーだったり、酒粕の甘酒だったり八朔だったりとそれはもう本当に色々です。自分の体重が増える程度のことはあっても、他人様にさほど(偶に地元にない物の確保をお願いしたりするのでゼロとは言い切れないです)ご迷惑をお掛けしないので自分ではこの手のパラノは発症しても敢えて止めようともしていません。作用があれば反作用があるのは当たり前のことで、ここまで極端な反作用が出ると言うことは、その前の作用がそれだけ大きかったのだと、それだけのことと思っています。

 

 今ちょっとフォルダを探したら、過去の大人買いの幾つかの物証を発見しました。「大人買い」というのは「大人になったから出来る買い物」ではなく「大人げない買い物」なのだという証左のような物としてUPしておきます。ご笑覧下さいませ。

 

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