浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

慶應内連結完了

昨日は精神科に行って参りました

 手術にあたって、今現在私が抱えている疾病の全てを慶應内で把握して、何かあったら各科の協力を仰ぐ態勢を作る必要がある、と婦人科の担当医に言われまして、今かかっている心療内科と内科の診療情報提供書を頂いてきて、慶應のそれぞれの科で診断を受けるミッションの、昨日は精神科の日でした。

 2005年にペットロスで鬱を発症し、暫く小康状態が続いた後に仕事の激ストレスでかなり酷い状態に陥ってしまい、何軒かドクターショッピングをした後に今の先生の所に落ち着いて、一時はかなり良い状態でもあったのですが、一度も寛解とは言われたことがありません。

 片頭痛同様これまた完治する物ではないので、やはり発症以来、不安定になった時、気分が落ちこんだ時の落下具合が発症前より酷くなっている、という自覚もありますし、上手に付き合っていくほかないのですが、今回の手術に当たって、摂食障害的な傾向があるという点が、ヘモグロビンA1Cの値を下げる妨げになる為、その辺りをご相談する、という格好で初診となりました。

 初診ですからまず予診で生育歴含めかなり色々なことを訊かれ、私も別にそこまで話さなくてもいいんじゃない?というようなことまでぶちまけてきましたので、予診の先生には煩わしかったでしょうが結構スッキリしました。人に話すことで今現在の自分自身が抱えている問題やその根っこがわかったりしますしね。

 で、医師の診察の結果としては、命に関わるような極端な過食ではなく、謂わば男性がアルコールに依存してストレスを発散するような、そういう感じの過食であると言われました。

 但し、衝動的に過食に走らせる根っこの部分、現在の病気に対する不安感とか、就労に関する焦燥感とか、母娘間のこじれにこじれた関係であるとか、そういうことをきちんと潰していかない限りは消える物でもないとも言われました。今は手術前に過食を起こす訳には行かず、暫定的に出されている三食後の安定剤や頓服薬は、本当は使わずに済めばその方がよい、というご指摘も受けました。

 現在私がかかっている心療内科の主治医の先生が、カウンセリング的なことは一切なさらない方だというのを申しあげた上で、摂食に関して慶應内で一番専門であるという先生の予約を6/24に入れて頂きました。過食としては軽い方という認識で良いようです。過食嘔吐ではありませんし。

 私が過食をするだけして後悔した時に嘔吐に走らせなかったのは、過食嘔吐は確実に悪いサイクルに入るということがわかっていたという理性的な判断以外に、一番大きい理由は「喉を痛める=歌に影響する」でした。歌うことをしていなければ、私の過食はもっと酷かった可能性もある訳で、そういう意味でも歌が私の拠であって、そういう拠があること自体も本当に幸運だったと思います。

 

急に良くなりすぎて吃驚

 で、本日は一番の問題であるヘモグロビンA1Cの値に関して内科、正確には腎臓・内分泌・代謝内科と言う所へ行って参りました。また採血されて、もうここの所で何回採血されてるかわからないですけど、兎も角結果が出るのに一時間、どの道混んでいるので順番が回ってくる頃には結果も出ていることでしょうという感じで、待ち時間を3DSで潰しておりました。

 結論から言うと、血糖もヘモグロビンA1Cの値もオペをするのに何ら問題ない値であり、血糖については寧ろ低血糖気味ですらある、という状態でした。今まで悪かった中性脂肪だの、肝機能(脂肪肝)だの肥満が原因であったものは軒並み数字が下がっていました。

 まぁここ一ヶ月で6.4kg体重落としましたから、その辺は想定内ではあったのですが、一番治りにくいと思われていたヘモグロビンA1Cが、やはり測り間違いでもなんでもなく術後の11.4から7.6にまで下がっていた、というのにとりあえず吃驚しました。正常値よりは少し高めではありますが、手術をするには問題のない値だし、現状宅配食などの節制をきちんと続けているので教育入院なども全く必要ない、とお墨付きを頂きました。これで晴れて仮押さえであったオペの日付もFIX、入院の日付も追々決まって連絡が来ることでしょう。

 但し、余りにも短期間に良くなりすぎているので、間で低血糖を起こしている可能性はあるし、またヘモグロビンA1Cの値が急激に上下することは眼疾の危険が高くなる事でもあるから、主治医の所で眼底検査を即座に受けるように、ということと、今出されている薬を少し減らしても良いのではないか、というご指摘を頂き、いつもお世話になっている内科の先生宛に一筆書いて下さいました。

 外出ついでだからと、帰りにいつもの内科にそのお手紙と血液検査の結果を持参して寄ってきて、眼底検査を受け、普段より少し早いんですがいつものお薬を貰ってきました。勿論、ご指摘いただいた「減らした方がよいのでは」というお薬は減らして頂いて。検査の結果は来週の火曜日には判っていると思うのでまた訊きに行ってきます。

 ともあれ、これで手術の為の慶應内での準備は全て整った格好です。

 

生育歴を改めて語ったのは久しぶりでした

 昨日の精神科の予診、診察で、かなりがっつり生育歴とそれに伴って起こっていた問題をお話ししました。普段かかっている先生には、一番最初の診療の際にお話しましたけれど、以降その辺りには触れていないので、まとめて、しかも相手は医者ですから別に何を言っても構わないというこちらの気持ちもあり、胸にあるひっかかりやとごった物をかなり直截に吐き出したのは随分久しぶりかもしれません。

 予診の先生には途中何度も「それは大変でしたね」「それは辛かったでしょう」と言われましたが、昔はそういう事を言われるのが私は嫌いでした。「お前に何が分かる」という中二病的反発とでも申しましょうか、そういうものが邪魔して、その手の言葉を胸にすとんと落とすことが出来ずにいたのですが、流石にこの歳にもなれば、寧ろ「あぁ、客観的に見てもやっぱりこれって大変とか辛いとか言っていいことなんだ」という、至ってノーマルな感情を自分の中に感じました。

 ついでに、40歳を越えて本能周りのことを我慢するのが面倒になったので、性的志向に関しても今は大概曖昧にしている、ということを、身の回り以外の人に初めて明言しました。医師は当然ながら何事もなかったかのように「それは同性愛の傾向がある、ということですか?」と尋ねられたので「そうです」と答えておきました。今現在決まったパートナーがいる訳ではなく私の気持ちの問題だけなのだけれど、というのもご説明したら、「そうしたらペットの存在は大きいですね」と返ってきました。そうです、本当にその通りです。

 摂食に関しての診察でそうした問題を何処まで突っ込んでこられるかは全くわかりませんが、普段かかっている先生にプラス、やはり頭と心の整理の為に人に話すことの重要性を改めて感じたので、慶應でそこまでできなかったとしても、この先カウンセリング的なものはやっぱり必要かもしれないな、というのが実感です。

 

手術前の慶應内連結は完成

 いずれにせよ、これで慶應内での準備は整ったので、5/22の婦人科の再診の時位には入院時期は決定するでしょう。今度は6泊7日の入院なので、娘達のご機嫌が今から心配です。猫は不貞腐れると態とシカトしたり拗ねて見せたり色々ご機嫌を直して貰うのが大変なのです。あとはスカステの予約が入院期間中を網羅できないので、6月はえりたん特集が山のようにあるはずなのに録り損ねが出てしまうのが泣けます。や、その辺は友達にお願いしてよしなに計らって貰うつもりではいますが(笑)

 一つ一つ不安要素が潰れていって、気持ちも今は本当に落ち着いています。皆様方にはご心配をお掛けしましたが、後はもう退院時の「入院中レポ」くらいしか、子宮内膜増殖症に関しては書くこともないかなと思います。頭痛とか摂食とかその辺でのエントリーは多分今後もあると思いますけれども。