浸透圧

好きなものを好きと大いに言い、自分内の流行り廃りや自分自身を整理整頓したりもする、日々の徒然。

手術の日程が決まりました

オペ室の予約の関係で

 入院日ではなくオペ日がまず決まって、そこからベッドの空き状況などにより入院日とか、何時に何処へ行けばいいかとかを事務方から知らせて下さる手順により、入院日はまだFIXではないですが、ベッドの状況が余程逼迫していない限り6/13入院、ということになりそうです。その前日に最終的な採血に来いともいわれているので、またしても慶應二連荘というか、二回目は入ったら暫く出られない訳ですが。

 前回の、謂わば処置の延長に近い「掻爬」と違い、今度は完全に体に孔を開ける「腹腔鏡下手術」という奴なので、入院の日程も長いです。腹腔鏡下手術というのはざっくり言うと、お臍から内視鏡を入れてそこから患部を見つつ、下腹部に三箇所孔を開けてそこから器具を入れて摘出作業を行う、と言うような方法だそうで、普通の開腹手術よりはダメージも少なく治りも早い方法だそうですが、手術中に例えば強い癒着等があって腹腔鏡下手術では取り切れない、という場合は開腹手術にその場で切り替える可能性もあるそうですから、そうなったら更に退院は遅くなりますね。

 一応、腹腔鏡下手術で予後も順調で何事もなければ6/21には退院出来る予定です。残念ながらスカステ(宝塚専門チャンネル)の予約番組表は8日分しか一度に取得できないので、ギリギリラスト二日くらい、延びたら延びた分だけ録画が出来ないので、今から入念に番組表をチェックして、友達に甘えてがっつり録画をお願いする予定です(笑)

 

事前にご存じの方から聞いてはいたのですが

 慶應は温存療法には積極的でない、基本は切除、というのがなんとなくわかった感じです。今回の全摘に際して、卵管と卵巣をどうするかという話に及んだ時に、卵巣を温存するかしないか、体癌であれば卵巣まで摘出は致し方ない所ですがそうでないなら温存したい、という希望を伝えた所、勿論インフォームドコンセントの主旨もあるだろうと思いますが、残した際のデメリットについてかなり脅されました(笑)

 摘出した子宮を病理検査に回して万一腺癌が見つかればそれはもう諦めて摘出もしますが、どちらがどうともわからないうちから、卵巣摘出という非常にデメリットの多いことをする必要はないだろうと私は思いますので、その旨お伝えして、今回の手術では子宮と卵管のみの摘出となります。

 

今日かかりつけの心療内科

 薬貰いに行ってきましたけど、自分でも思いますし先生にも言われましたが、何が何だか分かってからは大概落ち着いてますね。ピークで酷かったのが慶應に回される前にかかった婦人科で検査結果を待っている最中でした。白黒はっきりしない、なにをしていいんだかいけないんだかもわからないもやもやした状態で長いこと待たされる、というのが本当に苦しかったので、こう来たらこうすればよい、という事が明確に分かっている今は格段に心穏やかです。

 今はとりあえず目先の手術と術後の回復のことにだけ集中して、それ以外の不安や焦りは括弧でくくって横に置いておかないと、どうせ何が出来る訳でもない今考えたって仕方ない、と割り切ったので、心配していた過食発作も起こさず、いい子で規則正しい生活をしつつ(入院時とほぼ同じタイムスケジュールで生活してます)治療食(慶應の病院食に比べれば遙かにマシ)を食べてる日々です。

 手術までに出来るだけ体重は落とした方が良いので、一日一回ちゃんと記録をとるいわゆるレコーディングをしていますが、数字が落ちていくこと自体が段々楽しくなってきて、昔ダイエットをしていた時を思い出しました。

 摂食のおかしさのせいで、今までの人生において体重の上下動がもの凄くあって、20kgぐらい増えてダイエットし、何年かそれでキープしていたかと思えばまた何のスイッチが入ったか20kgぐらい増えてそれを減らして、ということを2、3回繰り返しているので、がっつりダイエットをしていた記憶というのは一応記憶にも躰にもあるのでした。まぁ若い頃でしたから基礎代謝が高かったので減りも早かったし無茶も出来た所はありますから、今と同じに考えてはいけませんけど、「一応自堕落な私でもやればできたことはある」というのがわかっているのは結構重要だったりします。所謂成功体験って奴ですね。

 過食に関してはかかりつけ医の方に慶應から「こちらでカウンセリング含めて見るから」という連絡がいっていたらしく、今日はですから薬だけ貰って次回の予約は入れずに帰ってきました。ずっと見て下さっていた先生ですが、最初の発症時にかかった先生ではないので、本当のとっぱしから全てをご存じという訳でもありませんし、6/24には慶應内で摂食障害に一番強いと言われている先生の予約を入れて頂いているので、その後も慶應にお世話になるかかかりつけ医に戻るかはその際の慶應の判断次第なのかなという感じです。

 

ベッドの上に寝たきりで身動きとれないのが三日

 術後の体の負担は前回の比ではないらしいので、前回はオペ室から戻って基本一日安静で翌日にはもうベッド上に起き上がることを許されていたのですが、今回は流石にそういう訳にも行かない模様です。

 オペ室から酸素マスクと点滴ついた状態で病室に戻され、その際尿道カテーテルをいれられトイレに立つ必要もないようにして、完全に麻酔が覚めて自発呼吸が出来るようになれば酸素はすぐに外されますけど、点滴はくっついたまま、三日間安静だそうです。

 前回手術まで結構待たされて、その時も点滴入れられてベッド上安静でしたが、たかだか数時間がもう暇で暇で暇で暇で退屈で退屈でどうしようかっていう位だったのに、それが三日とか発狂しそうです。

 前回の経験から、点滴は右手に刺されるので、TFCC損傷の後遺症がまだ多少ある左手で長時間何かを持つのはリスキーですが、今回は両手が必要な物より左手だけで持てる暇つぶしが絶対に必要だなと、タブレットを持ち込むことを既に心に決めています。3GではなくWi-Fiタブレットなので基本スタンドアローンですけど、32GBのSDカードに入れられるだけ宝塚の動画をぶっ込んで持っていくしかないですね。自炊した時代物の長い続き物の小説とかもあるのでその辺も一緒に。

 他にUSB接続のバスパワーで動く、Wi-Fiタブレットと接続して内容を飛ばせるDVDプレイヤーも持っているので32GBに余りにもちょっとしか入らなかったら、それとDVDも持ち込むこと検討中です。まぁ病室内で固定とはいえWi-Fi飛ばしていいもんなのかどうかはちょっとアレでナニですけど。

 後は日用使いのポータブルオーディオプレイヤーに、普段は入れるときりがないし容量逼迫するしシャッフルの邪魔になるので除外しているクラシック、オペラの全曲とかを当座で詰め込むのもありかなと思ってます。そっちなら左手使わないでもヘッドフォンしてるだけでOKですし、この際だから普段余り聴かないオペラをマリア・カラスのオペラ25曲全曲集からピックアップしていくのもありかなと。残念ながらマリア・カラスアンナ・ボレーナの全曲は歌ってませんけど。<現在練習中の曲がアンナ・ボレーナからの曲なのです

 兎に角、身動きとれない時間が前回より格段に長いのは覚悟しないと駄目らしいですねぇ。想像しただけでもうんざりというかげんなりしそうです。皆様、もしもベッドの上に殆ど身動きとれない状態でいて出来る暇つぶしをご存じの方がいらっしゃったら是非ご教示下さい。平にお願いします。

 

レッスンは二週、もしくは三週お休みになってしまいます

 入院日が土曜日ですから、土曜のレッスンにはいけませんし、翌週の水曜のレッスンは入院中、その次の土曜日は退院当日ですし、その次の水曜は術後すぐですからお腹に力もまだ入れちゃいけない時期なので、当然無理、そう考えると六月はまる一ヶ月ホントは休んだ方が良いのかも知れないですけど、行ける可能性がちょっとでもあれば行きたいので、最初から「全休します」とは先生方には言わないつもりでいます。

 土曜のレッスンにはそう長く休まずとも復帰出来そうですが、水曜のベルカントの方はもろにがっつり下腹に力を目一杯入れないといけない上に、麻酔時の挿管の影響もあるでしょうから(前回は高音にかなり後々まで後遺症が残りました)ちょっとすぐには難しいかなとは思っていますが、その辺は先生と術後の躰と相談しつつ、になりますね。流石の私でもここでの無茶は禁物、とは思ってます。

 ストレスフルな状態の中で歌って外に向けて内側から発散することが出来ないと、内へ内へと変な身食いの仕方をするので、勿論慶應の精神科の先生とも連携済ですからその辺まで含めてケアはして下さるでしょうけど、私にとっては何よりの精神安定剤であり心の拠なので、急に無茶せずいい子で大人しくして、歌が歌える状態にまで早く治します。